• WEB制作
  • 最近のWeb業界に感じることをゆるく書いてみる

    みなさま、このお盆はいかがお過ごしでしたでしょうか?

    私は滋賀の祖父母の家に帰ったり、モデルハウスを見学したりもしましたが、基本的には仕事三昧の日々で、営業日は、お客様からのご連絡などで、なかなかできていなかった自社サイトのことを進めました。

    自社サイトは、今まで全くノータッチで、ゼロから制作したので、むしろ「お盆こそ一番稼働していた」と言えるかもしれません…(笑)

    お盆ならではの時間の使い方をしながらも、普段とは少し違う視点で自分の仕事や業界のことを見つめ直す機会にもなりました。


    そんな中で、改めて「Web業界」について考える時間を持ちました。


    今回の記事では、あえて画像は入れずに、自分なりの考えをそのまま綴っています。少し長めですが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

    結局、AIが一番早く侵食するのはWeb業界だと思う

    昨今、生成AIが凄まじい勢いで普及してきました。
    よく耳にする「AIが人間の仕事を奪う」という話は、正直このWeb業界の一部ではすでに現実になりつつあります。

    Webサイトを制作する一般的な流れは、以下のように整理できます。

    • 調査・リサーチ
    • 企画・構成
    • デザイン
    • コーディング
    • 公開

    この中で特に大きな変化の波を受けているのが、4つ目の「コーディング」を専門に行う職業、いわゆる“コーダー”です。
    ここ数年、もしくは直近1年以内に、AIの進化によって大きく淘汰されていくのではないかと考えています。

    コーディングとは?

    コーディングとは、デザイナーが作成したデザインデータをもとに、プログラミング言語を用いて、実際にブラウザで動くWebページへと変換する作業のことを指します。 ユーザーが見て操作できる「表の顔」をつくる工程であり、見た目の整え方や動きの実装などを担う重要な役割です。

    つまり、すでにできているものをプログラムによって再現するという仕事です。

    これは一番AIが得意とする正確性がかなり要素として含まれているかと思います。

    弊社は、AIをうまく「活用」している

    弊社は、AIを敵とするわけではなく、かなり活用しています。
    コーディング自体の作業量は、感覚的ですが、3〜4割減少しました。

    削減できた工数は、お客様にご提供する価格面で還元したり、別の「マーケティング業務」に頭と時間のリソースを振り分けることができます。
    その結果、単に効率化するだけでなく、より価値の高いサービスをお届けできるようになりました。

    そもそも、コーディングやプログラムの作業そのものは、お客様が本当に望んでいる「売上」や「利益」に直結するものではありません。
    そこに多くの時間を費やすのは、正直なところ効率的ではないと感じていました。
    だからこそ、そこをAIが代わりに担ってくれるのは、非常にありがたい変化です。

    もちろん、現時点ではAIがすべてを自動で完結してくれるわけではありません。
    人間がコードを書き、その一部をAIが補完・修正してくれる、といった協業のかたちです。

    とはいえ、将来的には「コーディングはすべてAIが行う」時代が来るのではないか――個人的にはそんな未来を期待しています。

    SNSでいいんじゃないの?には半分賛成半分反対

    昨今、インスタグラムや、TikTokなどのSNSのユーザーが年々増えていて、ビジネスの宣伝として利用するお店や企業も、かなり多いのかなと思います。

    この業界にいる私にとって、よく聞くのが「ホームページってこの時代必要なの?」という問いです。

    個人的には、半分賛成で、半分反対というあえて、曖昧な回答をさせていただければと思います。。

    言わば、それは、正解でもあり不正解でもあるということ。

    つまりは、業界ですね。

    確かに、個人経営の飲食店であると、正直よっぽどブランディングに力を入れたい。というお店でない限りは予算をかけて、ホームページを作る必要はないと思います。

    インスタグラムでは、写真が映えるので、料理のお写真を綺麗にアップしたり、営業時間などは、ストーリーズのハイライトを活用して、掲載すれば、概ね問題ないかと思います。

    一方で、企業となると、これは、正直必須であり、むしろ、ニーズは止んでいないです。

    理由は、下記2点です。

    1: Webマーケティングの最終導線として

    広告やチラシ、SNSなどでまずは認知を広げ、ユーザーに「ちょっと気になるな」と思ってもらう。
    ここまではあくまで入口の役割です。

    でも、その先で「詳しく知りたい」「問い合わせてみたい」と思ったユーザーが必ずたどり着くのがWebサイト。
    そして、最終的にフォームからお問い合わせをしてもらう――これがWebマーケティングにおける鉄板のゴールです。

    つまり、どれだけSNSや広告で興味を引けても、最後の受け皿となるWebサイトがなければ成果につながらないんです。

    2: 採用に大きく寄与することがわかっている

    もうひとつは 採用 です。
    求職者の8〜9割は応募前に必ず企業のWebサイトをチェックすると言われています。

    「この会社は信頼できそうか」「どんな雰囲気なのか」「自分に合っていそうか」――こうした判断材料はSNSだけでは不十分です。
    きちんとしたWebサイトがあることで応募率が上がり、入社後のミスマッチを減らすことにもつながります。

    さらに最近注目されているのが、ダイレクトリクルーティング
    求人媒体に頼らず、自社サイトから直接応募を集める取り組みです。
    背景には 採用コストの高騰 があります。求人媒体やエージェント経由だと、一人あたりの採用単価がどんどん膨らんでしまうからです。

    ハードルが高いですが、ダイレクトリクルーティングに取り組むことで、コストを抑えつつ、自社に本当に合った人材と出会える可能性が広がります。
    そのためには、自社の魅力をWebサイト上でしっかり伝えるだけでなく、継続的な情報発信や、採用サイトにマッチするユーザーを集めるための広告予算も必要です。
    SEOやSNS発信だけでなく、リスティング広告やSNS広告を組み合わせて採用ページへのアクセスを増やすことが、成功のカギになります。

    つまり、Webサイトは売上だけでなく、採用活動の効率化と成功率を左右する存在でもあるということ。
    もっと企業がWebサイトを持つべき理由はたくさんありますが、この2点は特に外せないと僕は考えています。

    Web制作会社に求められるのは、絶対に「提案力」

    正直なところ、「言われた通りに作るだけ」のWeb制作は、もう価値がどんどんなくなっています。

    理由は先ほど述べた、AIの台頭と、デザインを整えたりページを作ったりするだけなら、ツールやテンプレートを使えば誰でもできる時代です。

    だからこそ大事なのは、制作会社が提案できるかどうか

    日々のノウハウや情報収集で得た知見を、惜しみなくアウトプットしてクライアントに共有する。
    「こうすればもっと成果につながりますよ」「この施策を試してみませんか」といったアドバイスこそが、今のWeb制作会社に求められている役割だと思います。

    さらに踏み込むなら、Webサイトをただ“作る”だけでなく、サイトをどう使って事業を拡大させていくかまで関わる必要があります。
    実際、Web集客はホームページだけで完結させるのは難しくなっていて、SNS広告や、場合によってはポスティングまで組み合わせて効果検証を行うのが当たり前の時代になっています。

    つまり、Web制作会社にとっての本当の価値は「作ること」ではなく、「成果を出すための提案ができること」。
    そこにしっかり応えられるかどうかが、今後ますます重要になっていくはずです。

    Webサイトのデータを事業に活用

    Webサイトはただ公開して終わりじゃなく、「データの宝庫」でもあります。
    たとえば Google Analytics というツールをでは、ユーザーの属性(年齢層・性別・地域)から、どのページがよく見られているのか、何秒くらい滞在しているのかまで、事細かに記録されていきます。

    こうしたデータは、ただの数字ではなく、事業を成長させるヒントそのものです。
    「どのページで離脱が多いのか」「どんな層に人気があるのか」などを知ることで、改善の方向性や次の一手が見えてきます。

    ちなみに、弊社ではすべてのサイトにこのGoogle Analyticsを必ず導入しています。

    Webサイトを持つ意味は「会社の看板」だけじゃなく、リアルなデータを集めて次の施策につなげられること。
    これを活かさない手はないですよね。

    発注の際の注意点について

    ちなみに、HP制作で、失敗して欲しくないのでこれからWebサイトを発注しようという方に、ぜひ知っておいていただきたい注意点をお伝えします。

    まず気をつけたいのが リース契約
    本来、Web制作に「リース契約」なんてものは存在しません。
    それなのに「5年契約です」「毎月◯万円で運用できますよ」といった形で提案してくる会社があるんです。

    実はこの仕組み、裏側を知ると単純で、その会社は契約が決まった時点で信販会社から一括でキャッシュを受け取り、あとは信販会社と発注者がやり取りをするだけなんです。
    つまり制作会社からすると「売れた瞬間に利益確定」。その後の保守やサポートはほとんどされないケースも珍しくありません。

    こういう“営業会社”は、意外と多いのが現実です。
    僕も実はそういう会社に勤めていたことがありました。新人時代のことですが、「これはお客様のためにならない」と思って、1ヶ月で辞めてしまったくらいです。

    そしてもうひとつ気をつけたいのが 見積もりの中身
    最初は安く見えても、追加対応でどんどん膨らんでいくケースがあります。どこまでが含まれているのかを事前に確認しておきましょう。

    さらに、保守までやってくれるのかも重要なチェックポイントです。
    公開後の更新や不具合対応をしてくれるのか、別料金なのか。ここが曖昧なままだと、後々トラブルにつながりやすいんですよね。

    発注の際は、このあたりを押さえて、「安心して長く任せられる会社かどうか」をしっかり見極めていただきたいと思います。

    我々は

    僕たちは、もっと多くの人に Webの良さを知ってもらいたい と考えています。
    「ただ作って終わり」ではなく、Webを活用して事業にしっかり役立つサイトを届けたいと考えています。

    そのために、必ずこちらから 提案ベースで設計 することをお約束します。
    「こうした方が反響につながる」「ユーザーに届きやすい」といったアドバイスを出しながら、一緒に作り上げていきます。

    反響を求める場合は、競合調査やユーザー分析、市場調査から取り組むことも可能です。
    また、サイトの範疇にとどまらず、SNS運用、SEO対策、MEO対策、リスティング広告、SNS広告などを組み合わせて、総合的に成果を狙うこともできます。

    もちろん、「とりあえず看板代わりにホームページを持っておきたい」という企業様も大歓迎。
    どんな規模や目的でも、その会社に合った形を一緒に考えていきます。

    そして何より大事にしているのが 透明性
    担当者が最初から最後まで伴走し、完成まで寄り添いながら進めていきます。安心して任せていただける関係を築いていきたいと思っています。